クラインフェルター症候群/性的マイノリティの
認知特性に関する調査を行います


 

本調査では、性ホルモンや染色体が知覚や認知におよぼす働きを、
クラインフェルター症候群の方と、
出生時の性別割当てが男性である性的マイノリティの方を
比較することで明らかにします。

クラインフェルター症候群とは、男性の中で約550人に一人の割合で見られる
もっとも頻度の高い性染色体異数性(XXY, XXXY, モザイクを含む)に起因する症状を指します。

思春期以降に精巣萎縮が顕著に起こりますが、
出生前から男性ホルモンの低下が推定されるケースもあり、
またあらわれ方の個人差が大きいこと、
本人も気づいていないケースが多いことが知られています。

クラインフェルター症候群ではさまざまな身体症状の他、幼少期から言語能力の発達が
やや遅れがちといった認知の特徴が見られることが報告されています。
しかし、それと同時に特有の認知の「強み」も持っているのではないか、と考えています。

これらの認知(得意なこと、不得意なこと)の違いは、
知覚(ものの感じ方)の違いと関係していると考えられ、
それに対してホルモンや染色体(および、遺伝子の発現パターン)
影響していると推定されるため、その関係性を明らかにすることで
医療や教育開発に役立てることができると考えています。

また、「自分には特に知覚や認知の特徴はない」と思われる方にも、
特徴のあらわれ方のパターンを明らかにすることが重要ですので、
ぜひご経験をお聞かせいただくことができれば幸いです。

本研究にご参加いただくことにより

  1. 認知発達の特性や強みには多様性があることを示すことができます。
  2. 認知や感覚の多様性をもたらす神経科学的なメカニズムをさぐる手がかりとなります。
  3. クラインフェルター症候群、および性的マイノリティの社会での認知度を高めます。
  4. 性ホルモン剤の利用が知覚や認知におよぼす影響の有無を明らかにします。

今回行うアンケート調査では、研究資金の制約上、個人情報を取得せずに参加に対するお礼
(クーポン、金券など)をお送りすることができないため無謝礼となりますが、
得られた結果は学会、学術雑誌で発表し、認知の多様性のあり方について発信していきます。

データは統計的に処理され、
個人のアイデンティティが推測される形式で公表することはありません。

アンケートへの回答は、15分~30分程度で終了します。
同じデバイスとwebブラウザを用いることにより、いったん中断した回答を、
から再開することもできます。

ぜひごご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

また、お知り合いの方に本調査ページをご紹介いただけますと幸いです。

 
調査はこちらから:20歳以上の方が対象です
 

 

 
さらに、このような調査に関心をもっていただける方を対象に
インタビュー調査も計画しています。

わずかですが謝礼をご用意しております(辞退もできます)。
インタビュー参加登録フォームへのリンクは調査ページ内にあります。
皆さまの経験をぜひお聞かせ下さい。

坂口 菊恵

特任准教授
専門:行動生物学、教育開発

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